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エッセイ
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部屋でおしっこ事件
（友人の友人Ｉさんエピソード３）
2000/07/14
私の友人の友人に、Ｉさんという人がいる。
ちょっとした、いくつかのエピソードの持ち主で、親しみが湧き、とても他人とは思えない。(^^)
私が知っているエピソードについて、ここで紹介してみたい。
※ちなみに今回のエピソードは（も）、お食事中の方はご遠慮ください。(^^)
Ｉさんは、徳島市内の会社に勤めるサラリーマンである（らしい）。
一時期Ｉさんは、転勤で大阪にいた（らしい）。
大阪ではＩさんは、寮に入っていて、同期の人と相部屋だった（らしい。以下略）。
ある夜Ｉさんは酔っぱらって、それでもなんとか寮まで帰ってきた。
Ｉさんの部屋では、すでに相方（話の便宜上、仮にＳさんとしておこう）が寝ていた。
Ｉさんは、自分の部屋のドアを開けるなり、なにと勘違いしたのか、ズボンのチャックを開けて、
おしっこを始めたのであった。
Ｓさんが異変に気付いたころは、時すでに遅く、その行為がまさに終わらんとしているところだった。
畳より一段低くなっている入り口は、暗闇のなか、わずかな光を反射してきらきらと輝いていた。
入り口にあったＳさんのスリッパは、ぷかぷか浮いていた。
Ｓさんは、イイヤツである。
入り口を掃除し、降って湧いたこの事態をなんとか収拾したのち、同室であるＩさんを寝かしつけ、
ようやくふたたび、布団に入った。
Ｓさんが、うとうとしだしたころ、隣で寝ていたＩさんがむっくり起き出した。
Ｓさんが様子をうかがっていると、ふらふら立ち上がったＩさんは、なんと、枕元の窓を目がけて
またまたおしっこをしようとしているではないか！
Ｓさんは慌ててＩさんに「おいおい、ここはトイレとちゃうで」と、わけのわからない声をかけ、
Ｉさんをトイレに向かわせることに成功した。
トイレから戻ってきたＩさんは、そのあと、こんこんと眠りつづけた。
しかし、Ｓさんは、一晩中まんじりともしなかった。
繰り返すが、Ｓさんは、イイヤツである。
というのも、この話は、数年のあいだ、Ｓさんの胸の内に封印されていたからである。
以上が、のちに「部屋でおしっこ事件」と呼ばれるようになった、Ｉさんのエピソードである。
（続く？）
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