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ＤＶＤ
男はつらいよ 純情篇
Last Modified at 2005/07/08
男はつらいよ 第六作 純情篇
公開日 一九七一年一月十五日
上映時間 一時間二十九分
観客動員数 八十五万二千人
併映作品 やるぞみておれ為五郎
主なロケ地 長崎県
五島列島 福江島
あらすじ
とらやに新しいお手伝いさんが来た。おばちゃ
んの遠縁にあたる夕子（若尾文子）で、人妻であっ
ても、故あって一人暮らし。寅の部屋に住み込みと
なった夕子に、旅から帰った寅は一目惚れ。
寝ては夢、さめてはうつつ幻のたとえ通り、思いは
夕子のことばかり、ついに恋煩いから寝込んでし
まう…
（※以上、DVDのポスター画面より）
夜汽車の中でサッポロ缶ビールを飲む寅さん。このころ缶ビールが出てきたんでしょうか。
タイトルバックはヘリの空撮でした。
ふるさとの川 −江戸川− を偶然テレビで見ている寅さんがせつないです。
五島列島に渡る女に一夜の宿を供した寅は、女に言います。
「あんた、そんな気持ちでこのオレに金を…。
そうだったのかい。
オレの故郷にな、ちょうど、あんたと同じ年頃の妹がいるんだよ。
もし、もしもだよ、その妹が、行きずりの旅の男に、たかだか二千円ぐれえの、宿賃でよ、
その男がもし、妹の体をなんとかしてえなんて気持ちを起こしたとしたら、
オレぁその男を殺すよ。
五島とかいう、あんたの故郷で待ってる、おとっつあんだって、オレとおんなじ気持ちだよ。
それに決まってらあな」
寅さんのことばの中で、一番カッコいいことばだと思います。
また、森繁さんが娘を諭すことばがいいです。
「おまえが好いていっしょになった男じゃろう。
そんならどっかひとつぐらい、良かところのあっとじゃろう。
その良かとこをおまえがきちーんと育ててやらんば。
そん気持ちがのうて、どんな男といっしょになったっておんなじたい。
おいの反対ば押し切っていっしょになったんなら、
そんぐらいの覚悟をしとらんで、どげんすっか」
コーポ江戸川の諏訪家にはミシンがありました。独立したいという博の話に、寅さんがさくらに、
洋裁の内職なんかすることぁないんだよ、と言っていたので、そういうことなんでしょう。
いろいろありましたが、結局博は「ぼく撤回します」と独立をあきらめます。せつないです。
江戸川での舟遊びは笑えます。木曽のなかのりさーんと聞くと、第３作の木曽の旅館の結婚式を思い出
します。
恋煩いの寅さんの枕元には少年ジャンプがありました。このころ出てきたんでしょうか。
柴又駅での寅とさくらの別れのシーンで、さくらがこれ餞別よと言って真っ赤なおはじきを渡した話が
ありました。
寅さんが「故郷ってやつはよ」と言いかけて電車の戸がしまるシーンは趣があります。
2005/07/08
inouchi@home.nifty.jp